皮田利夫の大阿闍梨『今朝の一言』恐怖のピロートーク。

食べたい時に食べ。眠い時には寝る。おちんちんが勃起したら、所構わず射精する。そんな私に若い人達は憧れるんだろうなぁ。

皮田利夫長編小説「仏の顔も三度まで」前編。

わだしが小学生の頃に寺さ預けてらってた時の話である。ある日、和尚が出掛けると、好奇心旺盛なわだしは和尚の部屋ば物色することにした。和尚でもエロ本の1~2冊くらい持っていても不思議ではないと考えたからだ。しかしいくら探しても、エロ本の類は見つからず、わだしは途方に暮れていた。そんな時。箪笥の陰に小さいツボがあるのが目に入る。わだしはツボを手に取り中身を確認する。それは甘い香りを放つ「水アメ」だった。黄金色に輝くそれを、わだしは、おもむろにスプーンですくい、口の中でねぶりつける。久々の甘ったるい味が、脳を震わせる。「貧乏くさい味だごだぁ・・・。」と呟き、わだしは一心不乱に水アメをこねくり回し、ベロベロくちゃくちゃと舐め回した。気が付けばツボの中の水アメは三分の二位に減ってしまった。わだしはツボの中に放尿をして、グルグルかき混ぜる、元の量まで戻し、和尚の部屋を後にしたのだ。わだしはその日から、その貧乏くさい水アメの虜になって行くことを、この時はまだ知らないのだ。