わだしは小学５年生のころから一人暮らししてんだけどな。
夜になっと毎日必ず近所の婆さんがわだしの家の玄関さキナコ餅を置いていくんだ。
そのキナコ餅が甘くて美味いんだ。
ある日婆さんが小さい娘っ子を連れて玄関さキナコ餅を置きにきた。
わだしはお礼を言おうと玄関の戸を開けた。
すると婆さんは娘っ子の手を引き逃げるように帰ろうとする。
わだしは「婆さんいつもありがとうごぜえます」って言った。
すると娘っ子が「河原者の皮ちゃん出てきた！怖え！」って言った。
婆さんは娘っ子さ「バカこの！振り向くな！見てはいけねえ！殺されっと！」って言って逃げていった。それから婆さんは二度とキナコ餅を置きにこなくなったんだな。あの婆さんは幽霊だべな。
